昨年転職をした。
仕事は楽しいこともあったが、
どうもやりたくないことの割合が増えてきて
精神的につらくなってきたからだ。
転職をするにあたり改めて自分が仕事に求めることを考えてみた。
たどり着いたのは
「ストレスの少ない職場で働きたい」
だった。
何を甘えてるんだと言われそうだけど、
仕事で自分の心身の健康を害したり
自分の時間を削ったりすることは
とてもじゃないが馬鹿らしいと思うようになった。
20代の頃はがむしゃらに仕事をしていた。
仕事が楽しかったし、
「たくさん仕事をしている」ということが
充実感につながっていた。
毎日終電で帰り、ときには会社で
寝泊りするようなこともあった。
ただ、30代になると
いくら仕事をがんばっても20代の頃のような
情熱をかけることが難しくなっていった。
仕事自体は楽しいが、
「まあ仕事だし」というどこか冷静な自分が共存しだしていた。
いくら仕事をがんばったとしても
それは会社としての成果であり
自分のお給料があがるわけではない。
せいぜい上司に褒められる程度だ。
昇給であがったとしても微々たるもの。
さぼりたいとか楽して稼ぎたいとか
そういったことではなく、
もちろん自分の能力を生かして社会に貢献したいし、
きっちりがんばりたい。
ただ「無理せず私のできる範囲内で」
という条件が第一条件となったのだ。
そんなこんなで今回の転職では
それまでの仕事選びから大幅に変えてみた。
条件①自分の人生が守られること
具体的には休みが十分にあること、残業が少ないこと、
給与の条件が合うことを重視した。
条件②精神的ストレスが少ないこと
私のわがままかもしれないが、
仕事以外のことをしたくないというのがあった。
前職は古い体質の会社であったため、
女性がちょっとした雑用をすることが多々あった。
女性の立場が基本的に弱い。
その分守られているということもあったが、
私は仕事上ではやはり男女対等でいたいという気持ちがあった。
また無駄な会議も多く、会議のための資料づくりや
議事録に時間をかけるなど無駄な仕事に嫌気がさしていたのだ。
だから転職先の面接では
必ず社内の女性の様子をよく観察した。
女性が生き生きとしているか、
おかしな風習がなさそうか。
一度面接で行った会社では
私が入るやいなやフロア全員が立ち上がり
「いらっしゃいませ」とお辞儀をした。
それを見て「あぁここは無理だ」と思った。
(結局受からなかったけど)
条件③自分の適性に合うかどうか
それまでは仕事選びの基準として
「私がやりたいかどうか」
を優先して仕事を選んでいた部分があったが、
やりたいことと自分の適性にマッチしているかどうかは別の問題なので、
段々と苦しくなってしまうということが分かったからだ。
私はそれまで広報やPRの仕事をずっとしてきた。
どちらかというとマーケティング的な仕事が好きで
「どうすれば伝わるか」
「どう伝えれば売れるか」ということを考えるのが好きだった。
なので企画案を出したり
プレスリリースを書いたりすることは得意だった。
だけど、広報の一番の仕事である
人脈を広げること、プレスとのやりとりなどは
すごく苦手だった。
大のコミュ障なため人前で話すことも大嫌いなのだ。
広報は人前で話す機会はもちろん
会社の顔としてアピールしなければいけないことも多々あるため
それがすごく苦痛だった。
できればずっとこもって地道な作業だけしていたいと思っていた。
今回の転職でも最初は広報で探していたのだが
また同じようにどんどん苦しくなってしまうのではと
ゼロから考えることにした。
以上の3つの条件を考え私がえらんだ仕事は、
・自分の人生が守られる
→休日日数や残業の少なさを重視
・精神的ストレスがない
→ドライな人間関係の外資企業
・自分の適性に合うかどうか
→黙々と作業できる事務
上記のような仕事を選ぶことにして
結果希望通りの転職ができた。
給与も多少アップして休みも増え、
私としては大変満足のいく転職となった。
広報から事務というと
キャリアダウンになるし、
また今後を考えたときに潰しがきかず
「詰む」かもしれないなとも考えた。
だけど自分がいかに心地よく生きて行けるかを
真剣に考え出した結果は間違っていなかったと感じる。
それにこれからは会社の稼ぎだけに
頼っては生きていけないことは確実だ。
会社以外の収入源を確保することで
そうした懸念はなくしていける。
これからの人生を考えたときに
仕事が自分にとってどんな存在なのか、
どういう生き方をしていきたいか
そうした基準で仕事を選んでみても良いかもしれないよ
という話でした。
コメント